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憧れの人、憧れの雪だるま

僕が以前住んでいたのはオーストラリアなのだが日本と季節が反対のあちらでは今は真夏。
サンタがサーフィンに乗ってやって来る、というのをあちらで体験したが、真夏のクリスマスは北海道人の僕としては何度経験してもしっくりとこない。
冬、街の中に雪が降ったり、積もったりすることは年に一度あるかないかだったが、街を見下ろす山の上には度々雪が積もった。
山に雪が積もると大勢の人たちが雪を体験しに車で山の頂上へと向う。
頂上への道は長い車の列ができる。
移民が多く、生まれてから一度も雪を見たことがないような人たちが沢山住んでいるので、まるで上野のシャンシャンに会いに行く勢いで雪に向かうのだ。
雪を見て喜ぶ人たちが必ずやりたがることが3つある。
①プラスチックのゴミ袋などを持参し、雪の上を滑り落ちる
②雪玉を作り、友人、知人、知らない人にもぶつけ合う
③雪だるまを作る
いや、大袈裟でも冗談でもなく、これは今までに嫌になるほど見た本当の話だ。
何度も知らない人たちから雪玉をぶつけられたし、大人も子供も馬鹿みたいにゲラゲラ笑いながら雪まみれになって山の斜面を転げ落ちるのを何度も見た。
山から降りてくる車のボンネットには小さな雪だるまが置かれ、それがメルセデス・ベンツのあのマークのあるあたりにそびえ立つのだ。
いい歳こいたオヤジの車の上にも雪だるまが乗っかっている。
大きな雪だるま作り必死に取り組むのはたいていお父さんだ。
息子や娘を喜ばすためにはじめたかもしれないが、15分も過ぎると子供たちは飽きてしまい、雪合戦や、お尻滑りに移る。
そんな子供たちのことなど完全に忘れ、雪だるま作りに夢中になっているのはいつでも30〜40代のお父さんたちなのだ。
そして、雪だるまを作ったあとは、お決まりの写真撮影。
この写真をインスタグラムに投稿して故郷のタイやアフリカの友人に送るのだろう。

大通り公園で雪だるまと記念撮影をしている人たちを見て、オーストラリアのことをふと思い出した。



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by konojigata47 | 2017-12-28 00:08 | 学習塾